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韓国美容業界レクチャー

2014年10月27日(月)
ソウル市内においてSBS A&T ビューティスクールの塾長と講師の方から韓国の美容業界の現状についてレクチャーを受けた。

レクチャーの様子

美容専門学校 SBS A&T ビューティスクールについて

韓国3大放送局の1つであるSBS放送局が運営しており、メイクアップ・ネイル・エステティック・スタイリスト・ヘアアート等の科を併設したビューティースクールで、韓国全国に25ヶ所展開している。
各コースは、資格のみで約15万円をベースとし、自分が学びたい実技項目(カット・カラー・パーマ) を組み合わせることで、独自のカリキュラムを作成できる。生徒数は常時150名程度で、いつでも入学可能である。
著名店(マーシャルヘア・ジュノヘアー等) とMOU契約を結びそのサロンが求める教育を行い育てることで、就職先のコネクションを作っている。
その他、運営元であるSBS系列のドラマ・映画の専属ヘアメイクへの道もある。
また、使用薬剤については、学校・授業内での決まりはなく、担当する講師の好みが反映されている。

韓国の理美容事情

韓国では美容師の国家資格制度があり、サロンオーナーは国家資格を取得する必要があるが、いち美容師としては資格を持っていなくてもお客様の髪を切ることは可能である。

資格試験は年4回実施がある。資格取得の為に、美容を学ぶことが出来る大学(4年)・専門学校(2年) に加え、近年では塾が盛んになっており、他の仕事をしながら転職を志す人が自分の好きな時間に学ぶことが出来る。しかし、学校等に入学する義務はなく、独学で勉強し試験に受かれば取得できてしまう現状がある。その為、資格取得後に最低就業時間という規則を設けることで、知識・技術の統一化を図るべきという声もある。その他、韓国でアメリカの美容ライセンスを取得できる制度も整っているが、受験資格として就業1,600時間が必要となっている。

資格の種類については、2008年にスキンケア、2014年にネイル、2015年にメイクアップが独立した国家資格となり、需要が増え続けている。特にネイル市場では、従来ヨーロッパ→日本→韓国という流行の流れがあったが、今では世界的に韓国が最も有名となり評価されている。
その反面、このように独立した資格制度になることで、トータルビューティサロン(ヘア・エステ・ネイル・メイク等) を運営するにあたり、各々の資格が必要となってくるといったデメリットも生じている。

教室の様子

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