VANの仕組み VANの仕組み

VANとは

Value Added Networkの略で付加価値通信網と訳されています。
当初は,通信サービス業者が効率のいい伝送サービスを提供したり,異なるコンピューター同士を接続する通信手 順変換を行うことにより付加価値を付加した通信サービスをあらわしていました。
最近では異なる企業間のコード変換,フォーマット(文書形式)変換,ファイル変換,データ蓄積,データ処理も含めて, より高度な変換機能を通信網に持たせる動き全体をさしています。


一般市場でのVANの取り組み

一般市場においては、既に1985年より導入されており、日雑卸流通においては無くてはならない存在になっています。
日雑化粧品業界VANはプラネットといい、当初ライオン、ユニチャーム、資生堂、サンスターなどのメーカーにより 設立され、メーカー・卸店・小売店との間のデーター交換ルールが定められ、受注・発注、請求、出庫データー等の様々なデーターが共有され、卸店の合理化に大きく貢献しています。


理美容業界VANについて

理美容業界においては、代理店側より一般市場のような業界VANを作りたいとの希望があったのですが、実現できずに今日にいたっていました。
近年代理店サイドのメーカー数取り扱いの増加、コンピューター導入熱の高まり、在庫管理の強化によりVANの必要性が高まりつつあり、メーカーサイドとしても近い将来の必要性を認識し、当初はメーカーにも負担になるものの導入に踏み切りました。
一般市場で既に安定稼動しているプラネットVANを理美容業界に導入することで、スムーズな導入を図ることに決定しました。


代理店側のメリット

■個々のメーカーへの発注をしなくて済む。
■商品マスターのメンテナンスが楽になる。
■プラネット未参加のメーカーも含め全仕入先への発注をオンラインで一括して伝送する事が可能となる。
■仕入伝票入力の省力化、入力ミスの削減が図れる。
■個々のメーカーと通信システム上の調整を行う必要がない。
■発注事務作業の軽減
■発注・入庫・出荷の一連のノウハウを得ることが出来る
■JANコードを利用した倉庫管理の合理化ができる。


代理店側のデメリット

各社が自らの利益だけにとらわれると、多くのネットワークが錯綜し、現場は端末機だらけになってしまう。余分なコストがかかるために商品価格は低くならず、消費者・メーカー・流通業者の誰も利益を得ることができない。

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