現地サロン情報交換会
2016年10月12日(水)
現地美容業界関係者16名と日本側14名が双方の業界における課題等について積極的な情報交換をおこなった。
情報交換会
日・台双方での共通する課題として、優秀な人材の確保及び育成 、労働環境の改善 、美容師の地位向上などがあげられた。 まず台湾美容業界での人材確保・育成であるが、おおむね専門学校とのインターンシップ制度を契約している。ただしインターンシップ制度認定のためには、消防法などの働く環境が整っていることが必要最低限の条件となっている。またライセンスを所持するスタッフがお店に一人は必要(日本の管理美容師のような立ち位置)で働きながら資格を取得する人が多い。またカルテ自体を使用しているお店が少なく、データ分析能力は非常に低いとされる。マネージメントや顧客管理ができる美容師(プレイングマネージャー)の育成が急務との声も聞かれた。一方で社会保険に加入しているサロンは非常に少なく、人材育成と同時に労働環境の改善が急がれる。
台湾では2014年頃からヘッドスパが流行。リラックスを求める顧客と、育毛や発毛などのスキャルプケアを求める顧客との二極化がみられるようだ。一般的に台湾人は頭皮を洗うという習慣がないため頭皮がべたついている人が非常に多く、また必要以上に髪の毛だけを洗うため毛先のダメージが大きくなる。サロンでのシャンプーは、頭皮ケアもできるので美容意識の高い台湾顧客に人気となっている。
日本の美容業界については一番身近な外国として、デザインや技術の流行、繊細なサービス、人材育成や就職サポートシステム等について興味がある。
一方、日本美容業界としても台湾から、サロンブランドの確立やSNSの活用、人材育成プランなど多々学ぶべきものがあると感じた。